???(侑巳)
「ふわぁぁ……ねみー……」
嘉月
「もうそろそろ夕方だよ? いつまで寝てるの」
???(侑巳)
「ほっとけ」
侑巳はもう一度あくびをしてから、後頭部をボリボリと適当に掻く。
嘉月
「あ、侑にぃ。寝癖ができてる」
???(侑巳)
「別にどうでもいいだろ」
嘉月
「よくないよ。せっかくかっこいいのに」
嘉月は部屋にあった水の入ったスプレーを使って、寝癖を直し始める。
面倒そうにしている割には、おとなしい。
千尋
(仲いいな)
その姿をぼんやり見ていると、寝起きでまだボーッとしている様子の彼と目が合った。
???(侑巳)
「……あんた、誰?」