嘉月
「まずは、手前にあるそこの部屋だね。そこは、管理人さんだったきーさんの部屋だよ」
嘉月
「それと、さっき燈火君が曲がっていった廊下の奥に、浴室とトイレがあるから」
嘉月
「そして、この奥にあるのがリビング・ダイニング。みんなで使うから、結構広いんだよ」
千尋
「なるほど……」
嘉月
「で、その向かいにあるのが羊さんの部屋。羊さんを紹介するね」
嘉月はやっと私の手を放し、ドアをノックした。