???(燈火)
「なあ、お前うちになんの用だ?」
千尋
「あ……えっと。私、ここのシェアハウスの管理をしている神志名希尋の妹で、千尋って言います」
???(燈火)
「ああ! お前が希尋さんの妹だったのか!」
千尋
「はい。それで、遊びに来ないかってメールもらったから……」
???(燈火)
「マジか! なんだよ、あの人ちゃんと手ぇ回してんじゃねーか」
千尋
「あの、なんの話……」」
???(燈火)
「そうと決まれば話は早い! 千尋……だっけ? ほら、立てよ」
言いながら、男の子はもう私の手を掴んでいた。
兄とは違う、けど大きくてあたたかい手。