【BACKSTAGE Story】Toa’s Birthday☆

ジャズバーで撮られた写真。その、一幕をどうぞ。

有貴「叶亜、誕生日おめでとう」
叶亜「ありがとう。また皆より早くおじさんになっちゃった」
有貴「そうだね。でも、すぐに俺も追いつくよ」
叶亜「待ってるよ。プレゼントもありがとう」
有貴「あんなのでよければいつでも」
叶亜「……」
有貴「叶亜? どうしたの?」
叶亜「ねぇ、有貴……」
有貴「何?」
叶亜「大学の時ね、有貴を見かけてからずっと話してみたいと思ってたんだ。だから、迷子になっていた有貴を見つけた時はチャンスだと思ったんだよ」
有貴「……その言い方だと、恋みたいに聞こえるけど」
叶亜「うーん……どうかな。恋ではないけど、憧れではあった気がする」
有貴「俺のどこに憧れてくれたのかな?」
叶亜「……」
有貴「ん?」
叶亜「どこだったかな。もう忘れちゃった」
有貴「そっか……。なら、仕方ない」
叶亜「いつか思い出したら言うね」
有貴「気長に待っているよ」

依空「おーい、いい感じのおふたりさん! たまには親友同士で記念撮影なんてどうだ?」
叶亜「いいね! お願いするよ! いいでしょ? 有貴」
有貴「……良いよ」
叶亜「何、今の間」
有貴「細かい事は気にしないの。はい、それじゃあ、叶亜の誕生日に……」
叶亜「乾杯!」

――パシャ――

依空「うんうん、いい感じに撮れたぞ!」
叶亜「ありがとう、依空。ありがとう、有貴」
有貴・依空「どういたしまして、叶亜」

☆Happy Birthday☆